The Sydney Morning Heraldなどによると、豪州のスコット・モリソン首相は7月30日、豪州市民の80%がワクチン接種を完了した段階でロックダウンを終了し、海外との往来を再開すると発表した。
豪州はコロナ禍において、海外からの入国・帰国だけでなく市民の出国すら認めず、要塞に閉じこもるような政策を取って「Fortress Australia」とも表現され、一部では市民の反感も買ってきた。
そうした中で今回発表された目標は、7月2日に発表した4段階の行動計画について、次の段階に移行するための条件としてワクチン接種率を明確にしたもの。具体的には現在のフェーズAからフェーズBへの移行について70%、フェーズCには80%の接種率が必要とした。
対象となる成人の70%が2回のワクチン接種を完了したフェーズBの段階では、ワクチン接種を終えた市民について国内の行動制限を緩和するほか、留学生やエコノミックビザの保有者について人数を制限して入国を許可。
そして接種率が80%に達した段階でフェーズCに移り、ワクチン接種済みの豪州市民は安全と認められる外国に渡航できるようになるほか、それらの国々からの入国も認め、ホテル隔離も緩和するという。(各フェーズの概要はこちら)
なお、現時点でのワクチン接種率は14%に留まっているが、70%の目標については年内の達成が期待できるとのこと。